天狗岩とシブレ山②

シブレ山の頂上でお弁当とお菓子を食べて元気が出た私達ミステリークラブの3人は
神鉄木津駅方面に山を降りていくことにしました。しっかし、ぜんぜん他のハイカー達はやってきませんし、道があっているのかどうかは、時々木にくくりつけられた赤いテープの印だけがたより。1人ではぜったい来ることはないなあ~と思いながら、山道を降りていきます。おしゃれでなくてもいいからお茶飲める所があってもいいのにねーと言いながら、木津駅あたりをうろうろしましたが、まったくそんなところはないし、もちろんコンビニさえもありません。ようやく木津駅にたどりつき、トイレを貸してもらって摩崖仏を目指してもうすこし歩きます。

最近の携帯の検索システムは進化したけど、自分たちがどっちを向いているのかよくわからない時は、おたおたします。
そしてやっとお目当ての摩崖仏にやってきました。昔はこのあたりが街道だったらしく、多くの旅人がここを通ったようです。室町時代に1人の石工の兵衛さんという人がが旅人の無事を願ってこの摩崖仏を作ったとか。中央に阿弥陀如来像が、そしてその左右に3体づつ6地蔵が彫られています。源義経もここを渡ったことがあるとか。昔、三木志染に隠れていた2人の王子(顕宗天皇・仁賢天皇)もここを通って都に帰っていったのでしょうか。いろいろなことに思いをはせながら田舎道をあるきました。摩崖仏、旅人の無事、願いつつ、時は過ゆく。