淡路島のこと

ここを初めて訪れてからずいぶん月日が経ちました。
この神社の裏山は竹藪で覆われていて、長い間人が立ち入ることはなかったのですが、ひょっとしたら磐座があるかもしれないと神社関係者の中では密に伝わっていたとか。
前宮司が退職される時に竹藪を整備され、

磐座が姿を現したのは2018年のことでした。
ここの磐座は白い色をしており、祭儀が行われていた跡もあります。石が切り取られた跡も見受けられるので、もともとはもっと大きな磐座であったと推定されます。

そんな磐座がだんだんと人々から忘れ去られ、竹藪で覆われていき、長い年月を経てまた世に出たことが何か意味があるように思えてなりません。そしてこの磐座からわずか30mほど離れた場所で、昭和29年3月15日、石棺が発掘され直刀と小刀が発見されています。今からちょうど68年前のことでした。