木霊の宿る草木

志村ふくみさんの書かれた『色を奏でる』 という本にこう書かれています。

「古代の人々は強い木霊の宿る草木を薬草として用い、その薬草で染めた衣服をまとって
悪霊から身を守った。まず火に誠を尽くし、よい土、よい金気、素直な水をもって、
命ある美しい色を染めた。すなわちよい染色は、木、火、土、金、水の五行のうちにあり、
いずれも命の根源より色の命をいただいていたというわけである」

とても心に残る言葉です。

この文章を読んで、化学染料で染めたものでなく
草木染めのものを身につけたくなりました。

今日、陶芸家の先生が来られたので
そうだ、聞いてみればよかった、と思いました。

土をこねて器を作る時、いちばん難しい色って何色ですか?って。