友人の突然死
静脈瘤破裂。それで彼女は突然いなくなってしまいました。
彼女と会わなくなってずいぶんたっていたのですが、ある時に近くのスーパーでばったり。「ひさしぶり~」と言って少し話をした後で、また今度はホームセンターでばったり。で次はショッピングセンターでばったりと不思議なぐらい会うので、何やろね、と話していたら、今度は共通のお友達とばったり会ったらしく、その友達と私の店を訪れてくれたのは昨年の9月でした。ゆっくりいろんな話をしてまたね、と別れたのだけれど・・・。
3ヶ月ほどで突然いってしまった。
何か気づいてあげることはできなかったのだろうかと・・・いろいろ考え込んでしまっていた私。
彼女の通夜の席で、私は突然若い娘さんに声をかけられ
「パッチワークを教えてもらえませんか?」
「えっ?」
見ると、彼女のパッチワークの作品が通夜の席への入口のところに飾られている。よく見覚えのある作品だった。私と彼女は昔一緒にパッチワークをしていて、10年ぐらいもいろいろな作品を作って、一緒に展示会までした中だったのに・・。私が忙しくなったこともあり、すっかりパッチワークからは遠ざかっていたのです。
私の店に来てくれたときに彼女は
「あの大きな作品を仕上げたいと思っているの」と言っていた。
その完成まじかの作品が飾られていたのです。
「ばあばが作っていたあの作品を仕上げたいのです」と続けてその娘さんが私に言うのです。
「えっ。けどすごくあれを仕上げるのは大変よ」と私。
ベッドカバーの大きな作品だし、あと少しと言えどもなかなか根気とエネルギーが必要。
「絶対仕上げてあげたいんです。ばあばの為に。そしてじいじにプレゼントしたいんです」
友は自分で仕上げられないことを知っていたのだろうか。だから、私にそれを託すべく、店に来てくれたのだろうか。
私がオーラソーマを学び始めた時に、彼女が家にやってきてオーラソーマのボトルを選んだことがありました。その時に、2本目に選んだのがオレンジ/オレンジのエーテルレスキューだったのです。
私は彼女にこう聞きました。
「何か、ショックなことがあったの?」
すると彼女はこう言ったのです。
「すごく仲良くしていた友達が亡くなったの」
そして彼女が亡くなった時
私はオレンジ/オレンジのボトルを手にしていました。