友人の突然死

Equilibrium_26

静脈瘤破裂。それで彼女は突然いなくなってしまいました。

彼女と会わなくなってずいぶんたっていたのですが、ある時に近くのスーパーでばったり。「ひさしぶり~」と言って少し話をした後で、また今度はホームセンターでばったり。で次はショッピングセンターでばったりと不思議なぐらい会うので、何やろね、と話していたら、今度は共通のお友達とばったり会ったらしく、その友達と私の店を訪れてくれたのは昨年の9月でした。ゆっくりいろんな話をしてまたね、と別れたのだけれど・・・。

3ヶ月ほどで突然いってしまった。

何か気づいてあげることはできなかったのだろうかと・・・いろいろ考え込んでしまっていた私。

彼女の通夜の席で、私は突然若い娘さんに声をかけられ

「パッチワークを教えてもらえませんか?」

「えっ?」

見ると、彼女のパッチワークの作品が通夜の席への入口のところに飾られている。よく見覚えのある作品だった。私と彼女は昔一緒にパッチワークをしていて、10年ぐらいもいろいろな作品を作って、一緒に展示会までした中だったのに・・。私が忙しくなったこともあり、すっかりパッチワークからは遠ざかっていたのです。

私の店に来てくれたときに彼女は

「あの大きな作品を仕上げたいと思っているの」と言っていた。

その完成まじかの作品が飾られていたのです。

 

「ばあばが作っていたあの作品を仕上げたいのです」と続けてその娘さんが私に言うのです。

「えっ。けどすごくあれを仕上げるのは大変よ」と私。

ベッドカバーの大きな作品だし、あと少しと言えどもなかなか根気とエネルギーが必要。

「絶対仕上げてあげたいんです。ばあばの為に。そしてじいじにプレゼントしたいんです」

 

友は自分で仕上げられないことを知っていたのだろうか。だから、私にそれを託すべく、店に来てくれたのだろうか。

私がオーラソーマを学び始めた時に、彼女が家にやってきてオーラソーマのボトルを選んだことがありました。その時に、2本目に選んだのがオレンジ/オレンジのエーテルレスキューだったのです。

私は彼女にこう聞きました。

「何か、ショックなことがあったの?」

すると彼女はこう言ったのです。

「すごく仲良くしていた友達が亡くなったの」

そして彼女が亡くなった時

私はオレンジ/オレンジのボトルを手にしていました。